転職時の注意点

サラリーマンの経験がある方は、必ず一度や二度は転職を考えたことがあると思います。
そのきっかけは様々でしょう。
仕事の内容に不満があったり、職場に馴染めないとか上司との折り合いが悪いとか、また給与等の待遇面の不満だったり等々。
一昔前までは、一度就職すると定年まで勤め上げるのが当り前とされる時代でしたが、今では転職のサポートをする会社もあるほどで、転職することに対して社会的に非難の目で見られることもありません。
寧ろ自分をより活かすために積極的に転職先を探す方も増えているようです。
また経済環境の変化も転職を増加させる大きな要因になっているようです。
情報産業の進展で新たな職場が次々と生まれ、またサービス産業も大きく様変わりをし、それぞれに新たな人材を確保する動きが活発になっています。
転職について社会全体で追い風になっているようです。
そうは言ってもやはり転職するには心身ともに大きなエネルギーを必要とします。
職場を変えると生活全てが変わります。
いくら情報を収集しても、面接で色々と話を聞いても、その職場に入ってみないと分かりません。
仕事の内容、職場の雰囲気、上司の人格等々、本当に自分にとって働き甲斐のある職場なのか、将来性はあるのか、飛び込んでみないと分からないことばかりです。

冷静な判断

さて若い一人暮らしの転職なら未だしも、子供を抱えた生活がある中での転職となれば遣り直しも簡単ではありません。
その判断は自分の将来を大きく左右します。
そんな中、自分にとって一つのキーワードは「自分の好きなこと、遣りたいこと」、自分の胸に手を当てて冷静に考えることが重要かと思われます。
その物差しがしっかりしていれば判断基準も明確になり、また転職の結果が良くも悪くもその総括もキチンと出来そうです。
一時の感情に流されて判断したりすると、転職した後も「前の会社はこうだったのに」とか愚痴ばかりが出て来そうです。
転職を考えることになったきっかけが何であれ、自分で選択した結果は自分で責任を取るしかありません。
誰もが将来に禍根を残すような結果にはしたくありません。
今の環境と自分の気持ちを冷静に分析すると共に、「自分の好きなこと、遣りたいこと」を出来るだけ明確にして判断出来ると良さそうです。
また家族がある場合、特に夫婦間ではその感情面まで含めて情報交換を密にし、転職後もお互いに支え合えるようにしておくことが必要かと思われます。
将来に向けて家族の支援が受けられることは、何よりも心強い味方になることは間違いありません。